映画『グラン・トリノ』が結ぶ「憎しみの終わり」 (映画で自分を読む[終幕編]) (Japanese Edition) Baixar grátis

Isbn 13: 9798191864075

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Descrição do livro

■ ウォルトの言葉は不快なのに、なぜ危険な場面では頼もしく見えるのか

妻の葬儀。
短く刈られた芝生。磨かれたグラン・トリノ。隣家の食卓。手渡される工具。

『グラン・トリノ』を観たあと、ウォルトの偏見に眉をひそめながらも、「この男なら何とかする」と感じた自分に戸惑わなかったでしょうか。

なぜ、嫌な言葉を吐く男の仕事ぶりには信頼を感じるのか。
なぜ、危険の前へ出る姿を頼もしいと思ってしまうのか。
なぜ、その「強さ」を最後まで同じ意味では見られないのか。

本書は、ウォルトのどの行動に惹かれ、どこで立ち止まったのかを、作品の場面と16タイプの価値観から読み直す「鑑賞後ガイド」です。一作品を一冊かけてたどり、映画の意味だけでなく、そこで動いた自分の反応まで言葉にします。

■ ウォルトの強さは、なぜ途中で意味を変えるのか

ウォルトは自分の家と車を守り、危険な場面では迷わず前へ出ます。その姿には、偏見や攻撃性だけでは片づかない仕事の確かさと決断力があります。

一方で、タオへ仕事を教え、工具を渡し、隣人との時間を重ねるにつれて、「守るための強さ」が一つではないことも見えてきます。

本書では、『グラン・トリノ』を単純な「偏見の克服」や「贖罪」の物語に閉じません。力で押し返すことと、誰かが自分で生きていけるように手を貸すこと。その違いをたどりながら、映画が描く「憎しみの終わり」を読みます。

■ 名作の前で、自分の感想を黙らせない

偏見には反発した。けれど、仕事を教える姿には信頼を感じた。
危険に立ち向かう姿には緊張した。けれど、その決断力に安堵もした。
タオとの関係には温かさを感じた。けれど、美談だけでは終われない。

その揺れから、自分が「強さ」「責任」「守ること」に何を求めていたのかを読み直します。

■ 16タイプで読むと、同じ場面が別の顔を見せる

本書は、「映画で自分を読む[終幕編]」シリーズの一冊です。
終幕編は、人生の終わりに向き合う人物を通して、最後に引き受けた仕事や関係が、誰かの明日へどう結ばれるのかを読むシリーズです。

タオへ仕事を教える姿に、責任を果たす確かさを見るのか。相手が自分で立てるように手を離す関わりを見るのか。
危険な場面で前へ出る姿に、迷わず動く強さを見るのか。その先の結果まで考えたいと思うのか。

自分に近い読みから反応の理由を知り、自分とは違う読みから、見落としていた人物や場面をもう一度見直します。

■ このような方へ

・『グラン・トリノ』を鑑賞後にもっと深く味わいたい
・ウォルトを不快だと思いながら、頼もしくも感じた理由を言葉にしたい
・この映画を「偏見」「贖罪」「自己犠牲」だけで片づけたくない
・16タイプの違う価値観から、強さや責任の見え方を読み直したい

■ 本書の構成

はじめに──あの銃声のあとで、何が終わったのか
第1章──なぜ、ウォルトの強さは途中で意味を変えるのか
第2章──強さは、誰かを倒すことなのか
第3章──名作の前で、自分の感覚を黙らせない
第4章──16タイプで読む、強さを手放す瞬間
第5章──グラン・トリノは、なぜタオの手に渡ったのか
おわりに──憎しみを、次の人へ渡さない

映画館でパンフレットを開くように、芝生、食卓、工具、銃、グラン・トリノへ戻り、その場面で動いた自分の反応まで読み直せます。

偏見の強い老人が、隣人との関わりによって変わっていく――。
その言葉だけでは片づかない感覚があるなら、ウォルトを頼もしいと思った瞬間と、そこで立ち止まった自分を、もう一度読んでみてください。

Número de páginas :102
Isbn 13 :9798191864075
Encadernação 映画『グラン・トリノ』が結ぶ「憎しみの終わり」 (映画で自分を読む[終幕編]) (Japanese Edition):Capa Comum
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